YouTubeには長時間にわたる講義や解説動画が多く、内容把握には多くの時間が必要です。そこでAIを活用した動画要約サービスが注目されています。今回は、日本語と英語に対応し、詳細な要約を無料で提供するサービスを比較しました。
1. Summarize.ing
特徴
- Claude 3.5ベースの高度なAIによる多角的で詳細な要約。
- 動画のハイライト、マインドマップ、キーワード抽出、Q&A生成機能を搭載。
- 基本機能は無料で制限なく利用可能。
メリット
- 詳細な内容を包括的に理解可能。
- 短時間で複雑なトピックを正確に把握できる。
デメリット
- UIが英語主体で、日本語動画の要約が英語になることがある。
2. RecCloud
特徴
- 動画URLを入力すると箇条書きの要約や字幕抽出が可能。
- 日本語対応で、動画内容に関する追加の質問が可能なチャットボット機能。
メリット
- 日本語動画でも安定した精度で要約可能。
- チャット形式で疑問点を即時解決できる。
デメリット
- 動画処理速度が比較的遅め。
- 長すぎる動画ではエラー発生の可能性あり。
3. Notta
特徴
- 音声認識精度が高く（98%以上）、正確な文字起こし後にAI要約を提供。
- 字幕全文、ハイライト機能、タイムスタンプ付き要約が可能。
メリット
- 精度が高く、内容の抜け漏れが少ない。
- 英語動画を日本語で要約するなど、出力言語を自由に選択可能。
デメリット
- 無料プランには時間や回数制限あり。
- 長時間利用には有料版が必要。
4. ブラウザ拡張系ツール（Monica, Glasp, Eightify）
特徴
- YouTubeの視聴画面に直接要約を表示する拡張機能。
- Monicaは字幕付きハイライト要約と多言語対応。
メリット
- 視聴中にボタン一つで即座に要約を確認可能。
- 拡張機能のインストールのみで簡単に導入可能。
デメリット
- 詳細な要約は苦手で、要約の長さに制限がある。
- Googleアカウント連携が必要な場合あり。
5. Summarize.tech
特徴
- 長時間の動画に特化したChatGPTベースの要約ツール。
- 1分ごとにセグメント化した要約を生成。
メリット
- 長時間動画を細かく把握するのに最適。
- 完全無料でログイン不要。
デメリット
- 要約結果は英語のみ（日本語動画も英語要約になる）。
比較まとめ
| サービス名 | 詳細さ | 日本語対応 | 特徴的機能 | 制約 |
|---|---|---|---|---|
| Summarize.ing | ◎ | △（出力英語） | Q&A、マインドマップ、キーワード抽出 | 特になし |
| RecCloud | 〇 | ◎ | チャット機能、字幕抽出 | 長時間動画でエラー可能性 |
| Notta | ◎ | ◎ | 字幕全文・ハイライト表示 | 無料枠制限あり |
| 拡張機能（Monica等） | △ | 〇 | ワンクリック即要約 | 要約粒度が粗い |
| Summarize.tech | ◎（英語限定） | △（出力英語） | セグメント化要約 | 日本語出力不可 |
用途別おすすめサービス
- 詳細かつ包括的に内容把握したい: Summarize.ing
- 日本語動画を手軽に詳細要約したい: Notta または RecCloud
- 長時間の英語動画を効率的に把握したい: Summarize.tech
- 動画視聴中にすぐ概要を掴みたい: Monica などのブラウザ拡張機能
注意点
AIによる要約の精度は動画の音質や専門性に依存するため、重要な情報については元動画も確認しましょう。また、無料サービスには利用回数や長さの制限がある場合もあるため、利用条件の確認が必要です。
結論
AI動画要約サービスは、多様なニーズに合わせて使い分けることで、情報収集の効率を飛躍的に向上できます。自分の目的に最適なサービスを選び、効率よく内容を把握しましょう。