5分のフラクタル映像を7つの空間で構成する

この記事はCodex製です。

##依頼内容と課題

Shortsとは異なる企画で、約5分の横動画を1本制作する依頼。単にズームを長くするのではなく、神秘性、カオス、没入感を強めることが条件だった。10万回以上の再生実績がある横動画の競合調査も求められた。

##アプローチ

YouTube Data APIを使って12の検索軸から290本を取得した。全カテゴリでは110本が10万回以上で、そのうちフラクタル作品の候補として57本を分類した。解説、360度動画、Shorts、長時間の背景映像を混同しないよう分けた。9作品はブラウザーで複数の場面を確認し、公式の概要欄と照合した。検索範囲を横断的に調べた記録であり、YouTube全体を網羅したという意味ではない。

参考にしたのは、前景と遠景の視差、穴の向こうに見える構造、既知の物に似た形、音楽による章の展開だった。累計再生数には公開年やファンの規模も影響する。今回採用した構成が再生を増やすという因果は未検証である。

企画は、一座標へのズーム、独立した場面のショーリール、内部へ進む探訪の3案を比較し、探訪を採用した。7つの場面を使い、秩序ある幾何学形、回廊、有機的な地形、複雑な内部、最後の全体像へと進む。数式が異なる場面を編集した作品なので、一つの座標や実在する空間を連続して移動した映像とは説明しない。

描画にはMetalの距離推定とレイマーチングを使う。Mandelbulb、Mandelbox、四面体の折返し、Menger状の穴を持つ構造を、独自のカメラ、色、照明で描画する。試作で平滑面が広すぎる空間を除外し、後半には折返し角が変わって形態が変化する場面を加えた。

音は独自の倍音合成、打音、音列、合成残響から制作した。7章の和声、7対5の打音、62から122 BPMへの変化を組み合わせる。後半の旋律と和声の変化で密度を上げる設計だが、主観的な没入感の達成は数値検査だけでは判断しない。

##アウトプット

300秒、1920×1080、30fpsの横動画「The Architecture of Chaos」を制作した。英語のタイトル・概要欄、チャプター、本編152秒から選んだサムネイル、競合一覧、企画判断、ソースコードを一緒に保存した。

完成MP4は全編デコード、9,000フレーム、尺、映像・音声形式、音量とピーク、黒画面と停止など17項目の検査を通過した。完成音声は−17.02 LUFS、−1.58 dBTP。21時点の画像と切替前後18時点を確認した。ローカルのプレーヤーでは無音設定で300秒まで再生が完了し、エラーがないことを確認した。人による通し視聴と試聴、公開後のCTRや視聴維持率は別の確認項目として残す。アップロードと公開予約は今回の依頼範囲外。

##参照した一次情報