ゲーム別の立て方|Enshrouded(エンシュラウデッド)
Enshroudedの専用サーバーの立て方
Enshroudedで、ホストがいなくても仲間が入れるワールドを作るには専用サーバーを立てます。公式の推奨スペックをもとに、レンタルで立てる方法と自分で立てる方法を書きます。
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この記事の結論
- 公式の推奨はメモリ16GB、CPUは4〜6人で6コア12スレッド、16人で8コア16スレッド、空き容量30GB以上のSSDです。
- 16GBの月額は、12か月契約の換算でConoHa for GAMEが3,428円、XServer VPS for Gameが9,350円です(2026年10月15日時点・税込)。
- 数日だけ遊ぶなら、XServer GAMEsが3日1,290円から借りられます。
- 公式のサーバーはWindows版だけで、Linuxでは公式にサポートされていません。設定は enshrouded_server.json、最大人数は slotCount(1〜16)です。
結論:Enshroudedのサーバーはどう立てるか
立て方は大きく3つあります。Enshroudedは公式のサーバーがWindows版だけなので、ほかのゲームより「自分で構築」のハードルが高めです。
- 管理込みのレンタル(XServer GAMEs):3日から借りられて、管理画面から操作できます。週末に集まって遊ぶ人や、OSを触りたくない人に向いています。
- テンプレートのあるゲーム用VPS(ConoHa for GAME、XServer VPS for Game):申し込みのときにEnshroudedを選ぶと、サーバーが入った状態で起動します。長く同じワールドで遊ぶ人に向いています。
- 自分で構築(普通のVPSや自宅のWindows PC):SteamCMDでサーバーを入れて、設定ファイルを自分で書きます。自宅に余っているWindows PCがある人や、仕組みを知りたい人に向いています。
公式推奨のメモリが16GBと大きいので、月額で見るとプランの差がそのまま料金の差になります。長く遊ぶなら、テンプレートのあるゲーム用VPSの長期契約がいちばん安くなりやすいです。
Enshroudedを少人数で遊ぶなら、メモリ16GBのプラン
数日だけ遊ぶなら、管理込みの XServer GAMEs(3日単位)も選べます。
必要なメモリとスペック
| 必要なメモリ | 16人まで 16GB |
|---|---|
| 根拠 | 公式の要件:公式の要件はメモリ16GB。CPUは4〜6人で6コア12スレッド、16人で8コア16スレッドです。 |
| ポート | 15637(クエリ) |
| サーバーソフト | SteamCMD アプリID 2278520 |
| 主な設定ファイル | enshrouded_server.json |
| テンプレート | ConoHa for GAME、XServer VPS for Game、XServer GAMEs |
Enshroudedは、開発元のKeen Gamesがサーバーの推奨スペックを公開しています。メモリは人数にかかわらず16GBで、人数によって変わるのはCPUです。
| 人数 | CPU | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|---|
| 4〜6人 | 3.2GHz級・6コア12スレッド | 16GB | SSDで空き30GB以上 |
| 16人 | 3.7GHz級・8コア16スレッド | 16GB | SSDで空き30GB以上 |
ワールドを増やすと、1つあたり最大100MBほど容量が増えるとされています。回線は、1人あたり上り2Mbpsが推奨で、下りも同じくらいあるのが望ましいとされています。
ゲーム用VPSで16GBを選ぶと、ConoHa for GAMEもXServer VPS for Gameも8コアなので、公式の16人向けの推奨とコア数がそろいます。ただし、VPSのvCPUは物理コアやスレッドと同じではありません。公式の推奨ではメモリは人数で変わらないので、少人数で遊ぶ場合でも16GBを基準にしてください。それより小さいプランは公式の推奨から外れます。
16GBの料金を比べると、次のとおりです(2026年10月15日時点・税込)。
| サービス | 1か月 | 12か月(月額換算) | 36か月(月額換算) |
|---|---|---|---|
| ConoHa for GAME(長期割引パス) | 4,289円 | 3,428円 | 3,308円 |
| XServer VPS for Game | 11,770円 | 9,350円 | 8,690円 |
| XServer GAMEs | 3日1,290円から | - | - |
ConoHaの長期割引パスは、2026年11月13日17時までのキャンペーン価格で、新規の購入だけが対象です。ConoHaには時間課金もあり、16GBは1時間24.2円、月の上限は14,300円です。週に数時間だけ起動するなら、時間課金のほうが安く済むこともあります。メモリの考え方はゲームサーバーのメモリの選び方に、自宅とレンタルの違いは自宅サーバーとレンタルの比較にまとめています。
レンタル(テンプレート)で立てる手順
テンプレートのあるサービスなら、申し込みの流れの中でサーバーの準備が終わります。WindowsやWineの用意を自分でしなくてよいのが大きな利点です。
- メモリのプランを選ぶ(公式推奨に合わせて16GB)
- イメージやアプリケーションの選択でEnshroudedを選ぶ
- rootパスワードなどを決めて申し込む
- 起動したら、管理画面に出るIPアドレスを控える
- 必要に応じて、サーバー名やパスワード、最大人数を設定する
- Steamのサーバー一覧で探すか、お気に入りに「IPアドレス:15637」を登録して接続する
ConoHa for GAMEとXServer VPS for Gameは、どちらもEnshroudedのテンプレートがあります。どちらもVPSなので、設定ファイルを直接書き換えたり、セーブを自分で取り出したりできます。XServer GAMEsはEnshroudedに対応した管理込みのサービスで、3日1,290円から借りられます。自動で更新されるので、遊び終わったら更新を止めておきます。
料金の差が大きいのは長期契約です。16GBを12か月で比べると、ConoHa for GAMEが月3,428円、XServer VPS for Gameが月9,350円です。一方で、XServer VPS for Gameは初期費用が無料と明記されています。各社の違いはConoHaとXServerの比較にもまとめています。
対応ゲームの多さならここ
XServer VPS for Game
テンプレート30タイトル、新作への対応が早い
月1,265円〜(2GB・36か月)
自分で立てる手順(Ubuntu 24.04)
先に注意しておくと、公式の案内では専用サーバーが対応しているのはWindowsだけで、Linux対応は「予定」とされています。Ubuntuで動かす場合は、Windows版のサーバーをWineで動かすことになり、公式のサポート外です。以下はその一般的な流れで、Wineのバージョンや必要なパッケージは環境で変わります。安定を優先するなら、Windows Serverを使うか、テンプレートのあるVPSを選んでください。
まず、SteamCMDを入れます。SteamCMDそのものの説明はSteamCMDの使い方にまとめています。
sudo add-apt-repository multiverse
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install steamcmd
次に、Windows版のサーバーをダウンロードします。アプリIDは2278520です。Linux上でWindows版を取得するので、プラットフォームの指定を付けます。
mkdir -p ~/enshrouded
/usr/games/steamcmd +@sSteamCmdForcePlatformType windows \
+force_install_dir ~/enshrouded \
+login anonymous \
+app_update 2278520 validate \
+quit
Wineを入れて、一度起動します。最初の起動で enshrouded_server.json が作られます。画面のない環境では仮想ディスプレイ(xvfb)が必要になることがあり、ここも環境で変わります。
sudo apt install wine64 xvfb
cd ~/enshrouded
xvfb-run wine64 ./enshrouded_server.exe
設定ファイルができたら、いったん止めて中身を書き換えます(書き方は「よく変える設定」で説明します)。そのあと、ファイアウォールでクエリポートを開けます。公式の記事にはクエリポートが15637であることだけが書かれていて、UDPかTCPかは書かれていません。そのため、ここでは両方を開けています。
sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw allow 15637/udp
sudo ufw allow 15637/tcp
sudo ufw enable
sudo ufw status
公式のFAQでは、このほかにSteamが使うポートがあるとされています。自宅で立てる場合は、ルーターのポート開放も必要です。手順はポート開放のやり方にまとめています。
常に動かしておくなら、tmuxやsystemdで起動しておくと、SSHを切ってもサーバーが止まりません。アップデートが来たら、サーバーを止めて同じSteamCMDのコマンドをもう一度実行します。
接続のしかた
Enshroudedのクライアントは、ゲーム内のサーバー一覧から専用サーバーを探して入れます。一覧はパスワードの有無でも絞り込めます。
一覧に出てこないときは、公式が案内している方法で直接つなぎます。Steamクライアントの「表示」から「ゲームサーバー」を開き、「お気に入り」タブにサーバーを追加します。このとき入れるのは「IPアドレス:クエリポート」で、初期設定なら「203.0.113.10:15637」のような形です。公式の説明では、サーバーはIPv4を使います。
家庭用機版やクロスプレイについては、公式のサーバー関連の記事に記載がありませんでした。このページでは、Steam版のPCで接続する前提で書いています。
よく変える設定
設定は、サーバーの実行ファイルと同じフォルダにある enshrouded_server.json で行います。最初に一度起動すると作られます。書き換えるときはサーバーを止めてから行ってください。
| 項目 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| name | サーバー一覧に出る名前 | "Kiri no Oukoku" |
| saveDirectory | セーブの保存先 | "./savegame" |
| logDirectory | ログの保存先 | "./logs" |
| ip | 待ち受けるIPアドレス | "0.0.0.0" |
| queryPort | クエリポート | 15637 |
| slotCount | 最大人数(1〜16) | 6 |
| gameSettingsPreset | 難易度のプリセット | "Default" |
| userGroups | 権限ごとのパスワードと権限 | 下の例を参照 |
gameSettingsPreset には Default、Relaxed、Hard、Survival、Custom があります。Relaxedは敵が少なく資源が多め、Hardは敵が多く攻撃的、Survivalはさらに生存要素が加わります。細かい数値を変えたいときは Custom にして、gameSettings の中の値を書き換えます。たとえば playerHealthFactor(体力の倍率、0.25〜4)、enemyDamageFactor(ボス以外の敵の攻撃力、0.25〜5)、dayTimeDuration(昼の長さ、ナノ秒で指定し初期値は30分)などです。
userGroups では、グループごとにパスワードと権限を決めます。キックやBANができるか(canKickBan)、他人の収納を開けるか(canAccessInventories)、拠点を編集できるか(canEditBase)、拠点を広げられるか(canExtendBase)、予約枠(reservedSlots)を指定できます。たとえば次のように書きます。
{
"name": "Kiri no Oukoku",
"saveDirectory": "./savegame",
"logDirectory": "./logs",
"ip": "0.0.0.0",
"queryPort": 15637,
"slotCount": 6,
"gameSettingsPreset": "Default",
"userGroups": [
{
"name": "Admin",
"password": "change-me-admin",
"canKickBan": true,
"canAccessInventories": true,
"canEditBase": true,
"canExtendBase": true,
"reservedSlots": 0
},
{
"name": "Friend",
"password": "change-me-friend",
"canKickBan": false,
"canAccessInventories": true,
"canEditBase": true,
"canExtendBase": false,
"reservedSlots": 0
}
]
}
ここに書いていない項目(ボイスチャットやテキストチャットの設定など)もあります。アップデートで項目が増えることもあるので、初回起動で作られたファイルをもとに書き換えるのが確実です。
バックアップと移行
公式のFAQによると、セーブは saveDirectory(初期値は ./savegame)に5分ごとに作られます。ファイルはワールドごとに1つで、キャラクターのセーブはサーバーには保存されません。設定ファイルとクラッシュダンプは、サーバーの実行ファイルと同じフォルダに置かれます。
バックアップは、サーバーを止めてから savegame フォルダと enshrouded_server.json をまとめてコピーするのが簡単です。
cd ~/enshrouded
tar czf ~/enshrouded-backup-$(date +%Y%m%d).tar.gz savegame enshrouded_server.json
別のサーバーへ移すときは、次の流れになります。
- 元のサーバーを止めて、savegame フォルダを取り出す
- 新しいサーバーにEnshroudedのサーバーを入れて、一度起動してから止める
- 新しいサーバーの savegame フォルダに、取り出したファイルを上書きする
- enshrouded_server.json の内容(名前、パスワード、slotCount など)を移す
- 起動して、ワールドが引き継がれているか確かめる
PCでホストしていたワールドを専用サーバーへ移す場合も、ワールドのセーブファイルを savegame に置く流れは同じです。ただし、PC側のセーブの場所やファイル名はバージョンや環境で変わるので、移す前にバックアップを取ってから作業してください。キャラクターはそれぞれのPCに残っているので、移行のあとも同じキャラクターで入れます。
よくあるトラブル
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| サーバー一覧に出てこない | クエリポートが閉じている | ファイアウォールやルーターで15637を開ける。queryPortを変えたならその番号を開ける |
| IPで登録しても見つからない | ゲームのポートを入れている | Steamのお気に入りには「IP:クエリポート」を入れる |
| 途中で落ちる、重くなる | メモリやCPUが推奨に届いていない | 公式推奨の16GBにする。16人ならCPUのコア数も見直す |
| 設定を変えても反映されない | 起動中に書き換えた、JSONの書式が崩れた | サーバーを止めてから編集し、カンマや括弧の抜けを確かめる |
| Ubuntuで起動しない | 公式はWindowsだけの対応 | Wineのバージョンや xvfb の有無を見直す。難しければテンプレートのあるVPSに切り替える |
| アップデート後に入れない | サーバーとクライアントの版が違う | サーバーを止めて SteamCMD で app_update をやり直す |
よくある質問
QEnshroudedのサーバーは何GBあればいいですか?
A開発元の推奨はメモリ16GBです。CPUは4〜6人なら6コア12スレッド、16人なら8コア16スレッドが推奨されています。人数が少なくても、メモリは16GBを基準に考えてください。
QEnshroudedの専用サーバーは何人まで入れますか?
Aenshrouded_server.json の slotCount で決めます。公式の説明では1から16までの数字を指定します。
QLinuxでも専用サーバーを動かせますか?
A公式の案内では、今のところ対応しているのはWindowsだけで、Linux対応は予定とされています。Ubuntuで動かす場合はWineなどを使う方法になり、公式のサポート外です。テンプレートのあるゲーム用VPSを使えば、この部分を自分で用意する必要はありません。
Qサーバーが一覧に出ないとき、IPで直接入れますか?
A公式の案内では、Steamクライアントのサーバー一覧の「お気に入り」に、IPアドレスとクエリポートを「:」でつないで登録します。ゲームのポートではなくクエリポート(初期値15637)を入れる点に注意してください。
Qキャラクターのデータもサーバーに保存されますか?
Aサーバーに保存されるのはワールドのデータだけで、キャラクターのセーブはサーバーには置かれません。サーバーを移しても、キャラクターはそれぞれのPCに残ります。
QConoHaの安い料金はいつまでですか?
A記事の長期割引パスの料金は、2026年11月13日17時までのキャンペーン価格で、新しくパスを買うときだけに使えます。更新やプラン変更には使えないので、契約の前に公式ページで確かめてください。