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ガイド

ゲームサーバーのポート開放のやり方

自宅のPCに立てたサーバーに外から入ってもらうには、ルーターとPCの両方でポートを開ける必要があります。設定の流れと、設定しても開かない回線の見分け方を書きます。

ro1ro1(Webエンジニア(実務6年目))公開 2026-10-15更新 2026-10-15料金確認 2026-10-15

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この記事の結論

  • やることは、サーバーのPCのローカルIPを固定する、ルーターでポートを転送する、PCのファイアウォールで許可する、の3つです。
  • IPv6(IPoE)のMAP-Eでは使えるポートの番号が限られ、DS-Liteでは自宅のルーターでIPv4のポート開放ができません。
  • ポートはゲームごとに違います。マイクラJava版は25565/TCP、統合版は19132/UDP、パルワールドは8211/UDPです。

ポート開放でやること

家庭のルーターは、外から来た通信をどのPCに渡せばいいのか知りません。そこで「このポートに来た通信は、このPCに渡す」とルーターに教えるのがポート開放(ポートフォワーディング)です。

自宅にゲームサーバーを立てるときの流れは次のとおりです。

  1. ゲームが使うポートの番号と、TCPかUDPかを調べる
  2. サーバーにするPCのローカルIPアドレスを固定する
  3. ルーターで、そのポートをPCのローカルIPに転送する
  4. PCのファイアウォールで、そのポートを許可する
  5. 外から入れるかを確かめる

この順番で一つずつ確かめると、つまずいた場所がわかりやすくなります。

ゲームごとのポート

主なゲームの初期のポートです。設定ファイルや起動の引数で変えられるものがほとんどです。

ゲーム ポート
マイクラJava版 25565/TCP
マイクラ統合版 19132/UDP(IPv6は19133/UDP)
パルワールド 8211/UDP
Valheim 2456〜2457/UDP
7 Days to Die 26900〜26903/TCP・UDP
Enshrouded 15637(クエリ。プロトコルは公式記事に記載なし)
Satisfactory 7777/UDP・TCP、8888/TCP
テラリア 7777/TCP
Project Zomboid 16261〜16262/UDP
Factorio 34197/UDP
Don't Starve Together 10999/UDP(シャードごと)
Core Keeper 公式の記載なし(Game IDで接続)
Soulmask 8777/UDP、27015/UDP(クエリ)
Conan Exiles 7777/UDP、27015/UDP(クエリ)
Hytale 5520/UDP

TCPとUDPの取り違えは、いちばんよくある失敗です。ルーターの設定で「TCP/UDP両方」を選べるなら、迷ったときは両方にしておくと確実です。

ローカルIPアドレスを固定する

ルーターは、つながった機器にローカルIPアドレス(192.168.1.20 のような番号)を自動で配ります。この番号は再起動のたびに変わることがあり、変わるとポートの転送先がずれて、ある日突然つながらなくなります。

固定する方法は2つあります。ルーターの管理画面の「DHCP固定割当」や「IPアドレス予約」で、PCのMACアドレスに番号を結びつける方法が簡単です。ルーターにその機能がなければ、PCの側で固定します。

Windowsでは、いまの番号とMACアドレスを次のコマンドで確かめます。

ipconfig /all

UbuntuのPCなら、netplanで固定します。インターフェース名(下の例では enp3s0)とアドレスは、ip a で確かめて自分の環境に合わせてください。

# /etc/netplan/01-server.yaml
network:
  version: 2
  ethernets:
    enp3s0:
      dhcp4: false
      addresses: [192.168.1.20/24]
      routes:
        - to: default
          via: 192.168.1.1
      nameservers:
        addresses: [192.168.1.1]
sudo netplan apply

固定する番号は、ルーターが自動で配る範囲の外にしておくと、ほかの機器とぶつかりません。

ルーターで転送する

ルーターの管理画面は、ブラウザで http://192.168.1.1 や http://192.168.0.1 を開くと出ることが多いです(機種で変わります)。メニューの名前もメーカーごとに違い、「ポート開放」「ポートマッピング」「静的IPマスカレード」「仮想サーバー」などと呼ばれています。

入れる項目はどの機種もほぼ同じです。

項目 入れる値の例
プロトコル UDP(マイクラJava版ならTCP)
外部ポート(WAN側) 8211
内部ポート(LAN側) 8211
転送先のIPアドレス 192.168.1.20(固定したPCの番号)

光回線の終端装置(ONU一体型のルーター)と、自分で買ったWi-Fiルーターの2台がつながっている場合は、どちらがルーターとして動いているかを確かめてください。2台ともルーターとして動いていると、両方で転送の設定が要ります。

PCのファイアウォールで許可する

ルーターで転送しても、PCのファイアウォールが止めていれば届きません。

Windowsでは、ゲームのサーバーを初めて起動したときに「アクセスを許可しますか」と聞かれることがあります。そこで許可していれば足りますが、うまくいかないときは、管理者のPowerShellでポートを指定して許可します。

New-NetFirewallRule -DisplayName "Palworld 8211" -Direction Inbound -Protocol UDP -LocalPort 8211 -Action Allow
New-NetFirewallRule -DisplayName "Minecraft 25565" -Direction Inbound -Protocol TCP -LocalPort 25565 -Action Allow

ネットワークの種類が「パブリック」になっていると、許可がかからないことがあります。家のネットワークなら「プライベート」にしておきます。

Ubuntuなら ufw を使います。SSHで入っているなら、先にSSHを許可してから有効にしてください。順番を間違えると、自分が入れなくなります。

sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw allow 8211/udp
sudo ufw allow 25565/tcp
sudo ufw allow 2456:2457/udp
sudo ufw enable
sudo ufw status

開けられない回線を見分ける

設定が正しくても、回線の方式によっては外から入れません。

IPv6(IPoE)のMAP-EとDS-Lite

最近の光回線では、IPv6(IPoE)の上でIPv4を使う方式が増えています。

MAP-E(v6プラス、OCNバーチャルコネクトなど)は、1つのグローバルIPv4アドレスを複数の契約者で分け合う方式です。自分が使えるポートの番号は決まった範囲に限られ、GMOとくとくBBのFAQでも、ポート番号が制限されるためオンラインゲームなどが使えないことがあるとされています。ゲームの初期のポートが範囲の外なら、ゲームのサーバーのポートを範囲の中の番号に変え、友だちには IPアドレス:ポート の形で伝えます。

DS-Lite(transixなど)は、IPv4の変換を回線事業者の設備で行う方式です。自宅のルーターにはグローバルIPv4アドレスが来ないので、IPv4のポート開放はできません。プロバイダーによっては、固定IPのオプションやPPPoEの併用で開けられるようになります。

CGNATを見分ける

マンションの共用回線や一部のモバイル回線では、回線事業者の側でNAT(CGNAT)されていて、ポート開放ができません。

見分け方は簡単です。ルーターの管理画面に出ているWAN側のIPアドレスと、「IPアドレス確認」のサイトで見た自分のIPアドレスを比べます。同じならポート開放ができる見込みがあります。違う場合、とくにWAN側が 100.64. から 100.127. で始まるなら、CGNATの中にいます。

ゲームのポートを変える

MAP-Eで使える範囲に合わせるときや、同じPCで2つのサーバーを動かすときは、ゲームの側のポートを変えます。変えたら、ルーターの転送とファイアウォールの許可も同じ番号に直してください。

ゲーム 変える場所
マイクラJava版・統合版 server.properties の server-port
パルワールド 起動の引数 -port=
Valheim 起動の引数 -port(その番号と次の番号の2つを使う)
テラリア serverconfig.txt の port
Factorio 起動の引数 --port

友だちには、変えたあとの番号を IPアドレス:ポート の形で伝えます。マイクラJava版は、初期の25565のときだけ番号を省けます。

外から入れるかを確かめる

最後に、外から本当に届くかを確かめます。

  • ゲームのサーバーを起動した状態で確かめる。止めていると、開いていても閉じていると出ます
  • ポートチェックのサイトは、TCPしか調べられないものが多いです。UDPのゲームは、スマホのモバイル回線(Wi-Fiを切った状態)から実際にゲームで入るのが確実です
  • 同じ家のPCからグローバルIPアドレスで入ろうとすると、ルーターによっては折り返しができず失敗します。外の回線から試してください

開けられないときはレンタル

回線の方式でどうしても開けられないときや、自宅のIPアドレスを教えたくないときは、レンタルのサーバーを使うのが近道です。ゲーム用のVPSには最初からグローバルIPアドレスが付いていて、ルーターの設定は要りません。電気代も含めた比べ方は自宅PCかレンタルかにまとめています。

料金重視ならここ

ConoHa for GAME

同じメモリなら月額がいちばん安い

月390円〜(1GB・36か月)

対応ゲームの多さならここ

XServer VPS for Game

テンプレート30タイトル、新作への対応が早い

月1,265円〜(2GB・36か月)

短期・初心者ならここ

XServer GAMEs

3日220円から、サーバーの知識なしで始められる

3日220円〜(2GB)

なお、VPSでもファイアウォールの設定は要ります。サーバーの中のufwに加えて、管理画面にパケットフィルターがあるサービスでは、そちらでもゲームのポートを許可してください。

よくある質問

Qポート開放をしたのに友だちが入れません。

Aルーター、PCのファイアウォール、回線の方式の順に確かめます。TCPとUDPを取り違えていることも多いです。ルーターのWAN側のIPアドレスと、外から見た自分のIPアドレスが違うなら、回線事業者の側でNATされていて、自宅のルーターでは開けられません。

Qポートチェックのサイトで閉じていると出ます。

A多くのポートチェックのサイトはTCPしか調べられません。UDPのゲームでは、開いていても閉じていると出ることがあります。また、ゲームのサーバーを起動していないと、開いていても閉じていると出ます。

Qv6プラスでもポート開放はできますか?

Aできますが、自分に割り当てられた範囲のポートしか使えません。ゲームの初期のポートがその範囲にないときは、ゲームのサーバーのポートを範囲の中の番号に変えます。範囲はルーターの管理画面やプロバイダーの会員ページで確かめられます。

Qポート開放は危なくないですか?

A開けたポートには誰でも接続を試せます。開けるのはゲームのポートだけにし、リモートデスクトップやSSHは外に開けないでください。遊ばなくなったら、転送の設定を消しておきます。

Qポート開放をしないで遊ぶ方法はありますか?

Aレンタルのサーバーなら、最初からグローバルIPアドレスが付いているので、ルーターの設定は要りません。ゲーム側に中継の仕組みがある場合もあり、Valheimは -crossplay で起動すると、公式の案内ではポート開放なしで外から入れるとされています。

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