本文へ移動

ガイド

ゲームサーバーは自宅PCで立てるか、レンタルで借りるか

自宅のPCでもゲームサーバーは立てられますが、電気代とルーターの設定という見えにくいコストがかかります。その2つを具体的に見積もって、レンタルと比べます。

ro1ro1(Webエンジニア(実務6年目))公開 2026-10-15更新 2026-10-15料金確認 2026-10-15

PR本ページはプロモーションを含みます。紹介料の有無で評価や順位は変えていません(広告掲載ポリシー)。

この記事の結論

  • ゲーミングPCを100Wで24時間・30日動かすと、電気代は31円/kWhの計算で約2,232円です(目安)。ConoHa for GAMEの8GB(12か月で月1,832円)より高くなります。
  • 自宅で立てるにはポート開放が要ります。IPv6(IPoE)のMAP-EやDS-Liteの回線では、開けられるポートが限られたり、開けられなかったりします。
  • 自分が遊ぶときだけPCをつけるなら自宅、友だちが好きな時間に入りたいならレンタルが向いています。

自宅で立てるときに要るもの

自宅のPCでサーバーを動かして、外にいる友だちに入ってもらうには、次の4つが要ります。

  1. サーバーにするPCを、遊ぶあいだずっとつけておく
  2. ルーターで、ゲームが使うポートを開ける(ポート開放)
  3. PCのファイアウォールで、同じポートを許可する
  4. 自宅のグローバルIPアドレスを友だちに伝える

いちばんつまずきやすいのは2つめのポート開放です。ルーターの管理画面に入り、ゲームのポート(マイクラJava版なら25565番のTCP、パルワールドなら8211番のUDP)を、サーバーのPCに転送する設定をします。手順はポート開放のやり方にまとめています。

電気代を計算する

電気代は次の式で出せます。

電気代(円)= 消費電力(W)× 動かす時間(h)÷ 1000 × 電気料金の単価(円/kWh)

単価は、家電の電気代の表示に使われている目安単価の31円/kWhで計算します。実際の単価は契約や燃料費の調整で変わるので、正確に出したいときは自分の検針票の単価に置き換えてください。

ゲーミングPCをサーバーだけのために100Wで動かすと想定すると、24時間・30日では次のようになります。

100W × 24h × 30日 = 72,000Wh = 72kWh
72kWh × 31円/kWh = 2,232円

同じ計算で、PCの種類ごとに並べると次のとおりです。消費電力はどれも想定の値で、実測ではありません。

サーバーにするPC 消費電力の想定 1か月の電力量 24時間×30日の電気代(目安)
ゲーミングPC(サーバーだけ動かす) 100W 72kWh 約2,232円
ノートPC 30W 21.6kWh 約670円
ミニPC 15W 10.8kWh 約335円
ゲーミングPC(夜だけ4時間) 100W 12kWh 約372円

ゲーミングPCを24時間動かし続けると、月2,000円を超えます。ConoHa for GAMEの4GB(12か月契約で月1,039円)や8GB(月1,832円)より高くなります(2026年10月15日時点・税込のキャンペーン価格)。

消費電力は、ワールドの大きさや人数、PCの省電力設定で大きく変わります。手元のPCで知りたいときは、コンセントに挿すタイプのワットチェッカーで、サーバーを動かした状態を数時間測ってください。

レンタルの月額と並べる

必要なメモリごとに、レンタルの料金と並べると次のようになります。2026年10月15日時点・税込の月額で、ConoHa for GAMEとXServer VPS for Gameは12か月契約の月額換算、XServer GAMEsはマイクラの30日の料金です。

メモリ ConoHa for GAME XServer VPS for Game XServer GAMEs
4GB 1,039円 2,200円 1,460円
8GB 1,832円 4,400円 2,500円
16GB 3,428円 9,350円 4,301円

ConoHa for GAMEの値は、2026年11月13日17時までの長期割引パスのキャンペーン価格です。

自宅の費用は電気代だけではありません。サーバーにするPCをすでに持っているなら追加の出費はありませんが、新しくミニPCを買うならその代金がかかります。逆に、ノートPCやミニPCで足りる軽いゲーム(テラリア、Factorio、マイクラ統合版の少人数など)なら、電気代は月数百円の目安で、レンタルより安くなります。

重いゲームほど、自宅のPCにも大きなメモリと電力が要ります。パルワールドやEnshroudedのように公式で16GBとされているゲームを24時間動かすなら、電気代とPCの負担を考えると、レンタルとの差は小さくなります。

ゲーム内のホスト機能との違い

多くのゲームには、自分がゲームを遊びながら友だちを招く「ホスト」の機能があります。これは自宅サーバーの一番手軽な形で、ポート開放が要らないゲームもあります。ただし、ホストの人がゲームを閉じると、ワールドに誰も入れなくなります。

専用サーバーは、ゲーム本体とは別のプログラムとして動きます。ホストがいなくてもワールドが動き続け、誰でも好きな時間に入れるのが利点です。この記事で比べているのは、この専用サーバーを自宅に置くか、レンタルに置くかです。

ポート開放でつまずくところ

ルーターの設定ができても、回線の方式によっては外から入れません。

最近の光回線では、IPv6(IPoE)の上でIPv4を使う方式が増えています。MAP-E(v6プラスなど)では、1つのグローバルIPv4アドレスを複数の契約者で分け合うため、自分で使えるポートの番号が限られます。ゲームの初期のポート(25565や8211)が自分の範囲に入っていないことも多く、その場合はゲーム側のポートを変える必要があります。DS-Lite(transixなど)では、IPv4の変換が回線事業者の設備で行われるため、自宅のルーターでIPv4のポート開放はできません。

マンションの共用回線や、一部のモバイル回線もポート開放ができないことがあります。どれだけ設定しても外からつながらないときは、回線の方式を疑ってください。

セキュリティで気をつけること

ポートを開けると、そのポートには世界中から誰でも接続を試せるようになります。ゲームのサーバーそのものが乗っ取られることはめったにありませんが、次のことは守ってください。

  • 開けるのはゲームのポートだけにする。リモートデスクトップ(3389番)やSSH(22番)を外に開けない
  • ゲームのサーバーを最新の版に保つ。マイクラのプラグインやMODも同じ
  • パスワードやホワイトリストで、知らない人が入れないようにする
  • サーバーは、ふだん使うアカウントと別のユーザーで動かす

もう一つ、友だちに自宅のグローバルIPアドレスを教えることになります。IPアドレスから住所までは分かりませんが、だいたいの地域は推測できます。配信で接続先を映さないようにも気をつけてください。

レンタルのサーバーなら、晒されるのはサーバーのIPアドレスだけで、自宅の回線とは切り離されます。

止まりにくさ

自宅のPCは、思っているよりよく止まります。

  • Windows Updateのあとに自動で再起動する
  • スリープの設定で、誰も操作しないと眠ってしまう
  • 停電やブレーカーが落ちる
  • 家族がPCを使う、電源を切る

サーバーにするなら、スリープを無効にし、更新の再起動の時間を夜中に寄せておきます。それでも、自分が出かけているあいだに止まると、帰るまで誰も直せません。

レンタルのサーバーはデータセンターで動いているので、家の停電や家族の操作で止まることはありません。止まったときも、スマホから管理画面を開けば再起動できます。

Windowsでスリープを止めるには、管理者のコマンドプロンプトで次のように打ちます(電源につないでいるときの設定です)。

powercfg /change standby-timeout-ac 0
powercfg /change hibernate-timeout-ac 0

回線の上りの速さ

ゲームのサーバーは、友だち全員にワールドの様子を送り続けるので、回線の上り(アップロード)を使います。家族が動画を見たり、大きなファイルを送ったりしている時間に、同じ回線でサーバーを動かすとラグの原因になります。配信をしながら自宅でサーバーも動かすと、上りを取り合うことになります。

レンタルのサーバーの回線は、自宅の回線とは別です。XServer VPS for Gameは、プランごとに回線の速さが公開されていて、2GBと4GBは100Mbps、8GBは200Mbps、16GBは300Mbpsです。

自宅のほうがいい場合

それでも自宅で立てたほうがいい場合はあります。

  • 自分が遊ぶときだけサーバーをつければよく、つけっぱなしにしなくていい
  • 余っているミニPCがあり、回線もポート開放ができる
  • サーバーの設定やLinuxの使い方を自分で学びたい

自分が遊ぶときだけPCをつけるなら、電気代はほとんど増えません。ただしその場合、自分がいない時間に友だちだけで遊ぶことはできません。

レンタルのほうがいい場合

次のどれかに当てはまるなら、レンタルのほうが楽です。

  • 友だちが、自分のいない時間にも入りたい
  • ポート開放ができない回線、またはやり方がわからない
  • 自宅のIPアドレスを人に教えたくない
  • パルワールドのように16GB以上が必要で、遊びながら同じPCでサーバーを動かすと重い

レンタルなら、サーバーに最初からグローバルIPアドレスが付いていて、テンプレートを選べばゲームの起動まで終わります。必要なメモリはメモリの選び方で確かめてください。

料金重視ならここ

ConoHa for GAME

同じメモリなら月額がいちばん安い

月390円〜(1GB・36か月)

対応ゲームの多さならここ

XServer VPS for Game

テンプレート30タイトル、新作への対応が早い

月1,265円〜(2GB・36か月)

短期・初心者ならここ

XServer GAMEs

3日220円から、サーバーの知識なしで始められる

3日220円〜(2GB)

決めきれないときは短く借りる

どちらにするか迷うなら、レンタルを短い期間だけ試すのがいちばん早いです。ConoHa for GAMEは時間課金ができ、4GBなら1時間6.6円(月の上限3,608円)です。XServer GAMEsは3日単位で借りられ、マイクラの2GBなら3日220円です。

自宅で立てていたワールドは、あとからレンタルに移せます。移し方はワールドのバックアップと引っ越しに書いています。各社の料金をまとめて見るならランキングが便利です。

よくある質問

Q自宅のPCでサーバーを立てると電気代はいくらかかりますか?

A消費電力×時間×単価で計算します。100Wで24時間・30日なら72kWhで、31円/kWhなら約2,232円です。ミニPC(15W)なら約335円です。どれも想定の消費電力で出した目安なので、正確に知りたいときはワットチェッカーで測ってください。

Qポート開放をしないと友だちは入れませんか?

A自宅に立てた専用サーバーに外から入ってもらうには、ふつうはポート開放が要ります。Valheimの -crossplay のように中継サーバーを使う仕組みがあるゲームは例外です。レンタルのサーバーなら、ルーターの設定は要りません。

Q自宅サーバーは危なくないですか?

A開けたポートには誰でも接続を試せるので、ゲームのポート以外は開けないこと、サーバーを最新に保つこと、パスワードやホワイトリストを使うことが大切です。自宅のIPアドレスを友だちに教えることになる点も気にしておいてください。

Qゲームをしながら同じPCでサーバーも動かせますか?

A動かせますが、サーバーの分のメモリとCPUを取られます。パルワールドやEnshroudedのように16GBが必要なゲームでは、ゲーム本体と合わせると32GBのPCでも余裕がなくなりやすいです。

Qまずはお金をかけずに試したいです。

A自分のPCでゲーム内のホスト機能を使うのがいちばん手軽です。専用サーバーを試すなら、XServer GAMEsのマイクラ2GBは3日220円、ConoHa for GAMEの4GBは1時間6.6円の時間課金で借りられます。

ほかのガイド